こんにちはケアサービス米子です。
12月に入り、今年も残りわずかとなって
参りましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?
今回はケアサービス米子の認知症ケア専門士が
参加した、日本認知症ケア学会大会についての
レポートをご紹介させていただきたいと思います。
「第11回日本認知症ケア学会大会に参加して」
10月23日~24日、神戸市にて開催された
第11回日本認知症ケア学会大会に参加しました。
開催期間は晴天に恵まれ、会場となった
神戸国際展示場付近は他にも色々なイベントが
開催され多くの人で賑わいました。
「認知症の人と家族とともに」をテーマに
多くのプログラムの中でさまざまな事を学び、
振り返り、感動した数日間でしたが、
まず、大阪市立大学大学院生活科学研究科教授、
白澤政和氏より「認知症の人のケアマネージメント」
についての講演がありました。
介護保険施行時のイメージは寝たきりの状態など
身体機能が低下した方を想定したケアマネージメントと
なっていましたが、現在は80歳以上の4人に1人の方が
認知症という時代になり、認知症の方に対する
ケアプラン作成をどのように進めていくかが
大きな課題となってきました。
介護する家族の負担にも配慮したレスパイトサービスの
提供に焦点が置かれがちですが、認知症の方、
本人に焦点を当てたケアプランの作成に力を注ぐことが
重要であると白澤先生は語られておりました。
また、特に印象に残ったのが読売認知症ケア賞授賞式に
登壇され、自身も認知症を患っておられる足立昭一氏と
その家族である、妻の由美子氏の特別講演でした。
この足立昭一氏、由美子氏は
映画「明日の記憶」のモデルとなったご夫妻で
今やハリウッド俳優となった渡辺謙氏が熱演された
この映画をご覧になった方も多いかと思います。
足立氏は若年性アルツハイマーに直面しながらも
「認知症だから、かわいそうと思われたくない」
「怒られてもいいからステップアップしたい」
という思いで「なでしこ横町デイサービス」という
事業所で職員として週に2日、働き始めました。
公演の中で足立氏は「まわりの方に喜んでもらえる
仕事が生きがい!!仕事をすることは生きる!という
こと」と力強く語られました。
もちろんご本人の葛藤と苦悩、受け入れる事業所の
雇用に関する様々な壁があったということです・・・
そして「僕は認知症完治第1号になりたい」と宣言
されます。自分が必要とされていることが嬉しい、
自分が認知症患者だから気持ちがよく分かる。
周りの人にお願いしたいのは目線を合わせて
ゆっくり話してほしい、時間はかかるけど出来るだけ
待ってほしい(待つことで本人の自信を積み上げて
いけばきっと出来るようになると思うから・・・)
また何度でも自己紹介をしてほしい、そして何かを
決める時には、忘れることもあるかもしれないが
自分も仲間に入れてほしい・・・。
メイン会場以外での多くのシンポジウム、ポスター
発表を目の当たりにし認知症の方の声や、思いに
今まで以上に耳を傾けていかねばと強く感じました。
また、これから向かう時代に認知症ケアは避けては
通れない道だと思います。しかし、このケアこそ
認知症の方だけではなく、現在の日本において、
全ての人間関係の見直し、より良い人間関係の
基本となる重要な鍵があるように思いました。
そして、さまざまな視点から力強く活動して
おられる先輩の方々に出会うことが出来た
この貴重な大会に深く感謝致します。


以上が、学会に参加したスタッフの所感を交えた
研修レポートとなります。
今回の研修は知識としてためになっただけでなく、
スタッフ自信の業務に対する姿勢や考え方にも
大きな影響を与える、実りある研修になりました。
ここで得た成果は社内で共有し、社全体で
今後の業務に活かしていきたいと考えております。
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